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奈良山友会 写真と山行の記録

高原山〜四寸岩山〜大天井岳  (くまチーム山行) 

2008年3月22〜23日  

参加者L さたやん  計9名

コースタイム 
 
第1日目(3/22)  川上村杉の湯8:45→9:45福源寺(準備・休憩)10:10→10:35稜線取り付き(小憩)10:45→高原山11:25→11:501125m地点西方尾根(昼食)12:20→13:45四寸岩山(休憩)14:20→15:35二蔵宿(泊)
 
第2日目(3/23)  二蔵宿7:45→8:30頂上直下尾根(小憩)8:40→8:55大天井茶屋跡(小憩)9:10→9:35大天井岳(休憩)10:00→岩屋峰11:00→12:30洞川


 近鉄の車内で全員の顔が揃い、大和上市駅でバスに乗り継ぎ、湯盛温泉杉の湯に向かう。8時45分、杉の湯をあとに山行のスタートを切った。時折ウグイスの鳴く声を耳に、道端のフキノトウを摘みつつ、うららかに晴れた春の空の下、福源寺を目指してアスファルト道を登っていった。
 福源寺は高原の集落を見下ろす高台にある、曹洞宗の禅寺である。境内に見事な桜の古木があった。登山の準備をかねた休憩を済ませ、寺の背後に続く登山道に取り付いた。

四寸岩山への尾根道
大天井直下から四寸岩山


 三角点の標柱のある高原山を過ぎ、1125m地点を越えた辺りで、銘々が思い思いの場所に座り、北方に開けた展望を楽しみながら昼食を摂った。それからしばらく歩いて、1177m地点の手前でも、北から東にかけての眺望をほしいままにした。ことに高見山と白髭岳の三角錐が見事で、台高の山波を背景に記念写真を撮った。この辺りからところどころ残雪が現れたが、数日もすると消えるだろう。また、ヤマシャクヤクの赤紫の若芽が路傍に顔を覗かせていたと後から聞いた。

 急な上りが尽き、眼前が明るくなるとそこが四寸岩山の頂上であった。ここは南から西にかけての眺望が開け、吉野から高野の山々、大峰山系が一望できた。そよとの風もなく、春の雲気に覆われているが、絶好の登山日和であった。
 四寸岩山の南面は雪害による枝折れや倒木で、登山道を迂回して下った。下るにつれ、目の前の大天井ヶ岳がズンズンせりあがってきた。足摺の宿小屋を過ぎ、林道を横切ると今夜の宿営地の二蔵宿小屋は、10分ほどのところに建っていた。途中道端に落ちていた赤い実は、ツルアリドオシということであった。

 二蔵宿小屋は三間×二間半の丸太造りで、杉林の中にある。水汲み、薪拾い、炊事など各自分担して、夕食、宴会の準備が整った。味噌仕立てのちゃんこ鍋を囲み、各自持ち寄りのビールや焼酎で山談義に花が咲いた。途中摘んできたフキノトウが味に彩を添えたことはいうまでもない。8時過ぎに宴会は自然流会となり、一人、二人と寝に就いたが、うわばみは11時過ぎまで酒盛りをしていたらしい。8時半ごろ外に出てみると、西の空にはオリオン座がかかり、東には満月が上ってきた。

 一夜あけて、フカヒレ雑炊の朝食を終え、7時45分小屋を後にした。上り口にギフチョウの食草のカンアオイが見られた。登山道はいきなり急登で始まった。その分、大天井ヶ岳がドンドン迫ってくる。登るにつれ、左手には大所山につながる尾根や、振り返れば、昨日歩いてきた四寸岩山から高原山の長い稜線が眺められた。頂上直下の大天井ヶ岳茶屋跡では、奈良県を取り巻く北半分の山々が指呼された。
残雪が残る急な斜面をあえぎあえぎ登ること20分ほどで、大天井ヶ岳の頂上に着いた。今コースの最高峰である。休憩の後、洞川を目指して岩屋峰への尾根を下っていった。時折、杉木立の間から、雪を纏った山上ヶ岳や稲村岳が望まれた。それらは一層神々しく見えた。岩屋峰を過ぎると、急な下りが始まり、大原山の展望台近くまで続いた。そして、12時30分(無事といいたいところだが)竜泉寺近くの登山口に下り立った。

 洞川温泉で2日間の汗を流し、2階の休憩室で湯上りの小宴会をゆっくり楽しみ、2時55分のバスで下市口に向かった。車中、友達の結婚式に出席したという横浜の若夫婦や、広橋梅林に梅見に来た布施のおばさんらと、にぎやかに(やかましく)語り合いながら、近鉄電車に乗り換えて、来たときとは逆に、橿原神宮駅で各方面に帰っていく皆と別れ、2日間の愉快でのんびりした山旅を終えた。


文 : ウオンテッド、   写真 :porori 


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